上海郊外観光 vol.4 上海料理を食べ尽くす
南翔と嘉定古鎮の観光を終え、市内へ。この日の夕食は、Qさんが東方明珠タワーの夜景が見えるレストランを予約してくれようとしたのですが、残念ながら満席。
代わりに、巨大ショッピングモール・金茂大厦の上海料理のお店に。お店の名前はおしぼりに書いてあります。漢字だと”豊和日麗”かな?
Qさん、なんと10品も頼んでくれました。(付き出しのピーナツ含め11品)
まずは前菜
①馬蘭頭:Mixed Green with Dried Tofu(初日にQさんのお宅でもご馳走になったもの。馬蘭頭という山菜を茹で、干し豆腐と共に細かく刻んだもの。今回上海でいただいたものの中で、ベスト3に入るくらい気に入りました。今の時期でなければ食べられない。)
②湯葉の春巻き:中に何かの野菜が入っていて湯葉のさっくりした食感とシャキシャキの野菜食感がよかったです。
③木耳の和え物:3食目。こちらの木耳の和え物は少しピリ辛
④ピーナッツ:こちらは付き出しで出てきたものです。
⑤高野豆腐みたいなのの煮物:高野豆腐かお麩か、そんな感じです。甘じょっぱく味が染み込んでいて美味
続いてメイン料理
左上から時計回りに
⑥蒸三鮮:Steamed three treasures(蒸した海老、練り物、卵焼きにお肉が入ったもの)
⑦酸菜魚:Boiled Fish Filet with pickle(川魚だそうですが、臭みはなく脂の乗った鯛みたいな魚。スパイシーなスープに、うどんも入っていました。)
⑧豆苗炒め:日本で食べるのと同じです。にんにくが効いていて美味しい。
⑨寧波風お団子:Boiled Glutious Riceball Ninbo style(お団子の中に餡子が入っているのが寧波スタイルだそうです。冷たくてとろみのついた薄い水飴みたいなスープ、金木犀っぽい香りがついてました)
⑩棗(なつめ)の蒸しカステラ:Steamed Date Flavored Sponge Cake(メニューの転記ミスかもしれません。dateが今見ると意味不明。あ、デーツってことなのかしら?その場で食べきれずに持ち帰りさせてもらったのですが、日本で食べる中華風蒸しカステラ・マーラーカオよりパサついてました)
そして
11)紹興風臭豆腐:Deep fried Crispy Stinky Tofu(臭豆腐、初めて食べたかもです。台北では街を歩くとよく臭豆腐の臭いがしますが、こちらのお店では箸で口に持ってくるまで、それほど臭いません。しょっぱい味がついていますが、チリソースにつけてたべてもOK)意外と癖になるかも。私は全然食べられました。
臭豆腐を除けば、どれもそれほど癖のあるものでも脂っこいものでもなく、とても食べやすく、日本人の口に合うお料理でした。
珍しいお料理ばかりだったので、メニューをノートに転記しました。簡体字が入力できないので、漢字がわかるものは漢字に、漢字がわからないのは適当に日本語にしました。
ローカルのお友達がいなければ食べないであろうものをたくさんいただき、充実の夕食✨3日間、お食事はとっても充実していました。
私的今回の旅行で気に入ったお料理ベスト3
馬蘭頭:Qさんのお宅でいただいたのと、この日の夕食でいただきました。スーパーでも見かけました。今の時期だけの旬の食材
こちらがスーパーで見かけた馬蘭頭。紹介されている調理法は私がいただいたのと一緒。
木耳の和え物:3食続けていただきました。お店によって少しずつ味付けが異なりました。気に入ったので、家でも作ろうと上海のスーパーで木耳を購入しました。
アスパラ炒め:3つめのチョイスは難しかったのですが、アスパラ炒めに。アスパラを斜めに薄切りにして、にんにくと塩で炒めたお料理をQさんのお宅でいただきました。アスパラを薄くスライスするのが自分にとっては斬新でした。
ガイドブックなどには載っていない、そのものを食べに行く!というよりはサイドメニュー、こういったお料理は地元のお友達がいなければ知り得ない。美味しい出合いでした😊
1年前の今日はこんなブログ
上海郊外観光 vol.3 孔子廟と科挙博物館
嘉定古鎮を満喫し、アフタヌーンティーを終えた我々は次なる目的地・孔子廟へ。
私、孔子廟も好きなのです。
こちらが孔子様
とても古い建物。南宋時代の1219年に建立され何度か建て替えられているようです。中国及び日本の孔子廟も紹介されていました。日本では長崎の孔子廟が紹介されていました。(もちろん行ったことあります😊)
私、宮崎市定先生の”科挙”(中公新書)という本をかなり昔から何度か読んでいて、中国の科挙制度にとっても興味を持っていました。上海に科挙博物館があることは知らなかったのですが、Qさんが嘉定地区の観光を提案してくれた時に、科挙博物館があると聞いて、とっても楽しみにしていました。
科挙の説明。科挙のような仕組みは日本をはじめ、韓国、北朝鮮、ベトナムなどにも伝播したそうです。
こちらは官職につくための制度を表にまとめたもの。
時代ごとの科挙の制度の変遷や、
科挙にまつわる悲喜こもごも(と想像する)
試験のお題目?
日本人で唯一科挙に受かった阿倍仲麻呂も紹介されていました。李白のお友達だったそう。Qさんと、友達が李白、とか言ってみたいね、と盛り上がりました。
唐代の外国人科挙合格者。阿倍仲麻呂の他に、韓国やベトナム人なども大食はシリアだったか?アラブの国
各国の科挙にまつわる書物の展示コーナーに私の読んだ”科挙”も展示されていました✨
今回のブログはとってもマニアックなテーマですみません。私的にはとっても興味をそそられる上海郊外観光でした。
このあとは市内に戻って上海料理を食べ尽くします。
1年前の今日はこんな日
上海郊外観光 vol.2 古猗園で庭園散策、嘉定区の古い街並み
小龍包を食べた後は歩いて2〜3分ほどの古猗園という中国庭園に。
いかにも中国っぽい奇岩
池と東屋 ザ・中国庭園の風景
まっすぐ伸びた竹林
中国の人々はこうした風流な公園でも回廊に寝そべったり、ベンチに座って食べたり飲んだり、タバコを吸ったり思い思いに過ごしていました。
公園散策で腹ごなしをした我々は再び、地下鉄で11号線の終点・嘉定北駅へ。上海市内ですが、郊外の雰囲気。地下鉄は地上を走り、一駅一駅が長い。上海には東京で言うところの私鉄はないようで、地下鉄が郊外へ郊外へどんどん延伸しているみたいです。
こちらはQさんが大学時代を過ごした場所だということです。25年以上ぶりで駅前の様相もすっかり変わったと驚いていました。
駅からバスに乗って古い街並みが残っているエリアへ。上海で初のバス乗車。写真はなしです。バスに15分ほど揺られて到着したのは嘉定古鎮(古鎮とは古い街並みのことだそうです。)。
道路の左右は古い建物ですが、テナントのお店は若者向の雑貨やら食べ歩きの小吃(スナック類)が多く、ファンキーな音楽がガンガン流れています。鎌倉とか竹下通りみたいな。
一本道を入ると落ち着いた雰囲気に。
江南地域風情のある川のある風景
本当はこういう川を船に乗って風景を楽しみたかったのですが(上海市内から割と手軽に行けるのが朱家角という場所)、そういった観光地は混んでいて大変だから、ということで、代替の目的地がこちらでした。こじんまりとはしていましたが、雰囲気のある街並みを楽しめて満足😊
映画のセットのような街並み
暑くて喉が乾いた我々はお茶を飲むことに。
たっぷりのフルーツ(水果)がついたアフタヌーンティーセットで一息つきました。
一休みして、さらにココロオドルお楽しみの場所へ。
こごみ、と神田祭
日曜日、マツエクを予約していたので銀座へ。マッサージやマツエクで週末に銀座にいくと、日本橋までブラブラ歩くのがいつものコースです。
このウォーキングコースでは、各道府県のアンテナショップも結構あって、気が向くと立ち寄ります。
この日は山形アンテナショップへ。山の恵みがたくさん並んでいました。
ワラビに、たらの芽にコシアブラ、行者ニンニク、こごみ、生キクラゲなどなど。数年前まで毎年この時期にはオットの実家から山菜が送られてきたのですが、義両親も高齢になり最近はご無沙汰。ということで、天ぷらとか揚げるのはコトなので、こごみを購入。
こごみを買ってから、日本橋丸善にちょこっと寄って、日本橋三越に向かったら.…
!!神田祭のお神輿が。
担ぎ手さんと観客の熱気がすごい。
三越に入って行かんとするお神輿。
神田祭を見に行ったことはあったけれど、このような場面に出合うのは初めてのこと。集まった人々が一体になっての1本締、とっても迫力がありました。江戸っ子のパワーとお神輿のありがたみを存分にいただきました。
さて、山形アンテナショップで購入したこごみは…
さっと茹でてめんつゆをかけていただきました。マヨを絡めても美味しい!
他にもオットにリクエストにより唐揚げ
築地で300円で売っている冷凍カツオのたたき。300円とは思えないほど手軽で美味しいのです。
夕方からイタリアのスパークリングを開けてちょっと早い夕ご飯をいただきました。
土曜日のランニング、放水ショーとオリンピック選手村
土曜日、GW後初ラン。また平日朝ランは休んでしまった。
この日は、オットが米国出張から帰ってくるので、夕食は築地でマグロのお刺身でも、と思い、築地で終わるようなコースで。
買い出ししたマグロを持って走ることはできないので、帰りは地下鉄で帰ることを考えると築地到着までに10km以上走りたい。(家からまっすぐ向かうと5〜6km。)
ということで、豊洲まで行って、豊洲ぐるり公園を走って、そこから築地に向かうコースにしました。
日差しは強いけれど、サンバイザーとサングラスでしのげば、暑すぎず本当に気持ちがいい。
東京湾が見えてきました。なにやら東京消防庁の船が隊列を組んで進んできました。
すると放水が始まりました👀
どうやらこちら↓の練習みたいです。
来週開催される東京みなと祭りの水の消防ページェント
初めて見たのですが、なかなか壮観でした。
想定外に小休止をしてしまった。再び走ります。
豊洲大橋を初めて渡ります。
橋の上からも見られました。
橋を降りると建設ラッシュ。東京オリンピックの選手村のようです。
この後、勝鬨橋を渡り築地へ。
無事にマグロをゲットしました。
イタリアンと日本酒のマリアージュ
たまにお邪魔している南青山のイタリアン、ドメニカ・ドーロさんで、第13回・日本酒の会が開催され、前回11月に続いて参加させていただきました。
日本酒はシェフと同郷愛媛の後輩の方の蔵元・賀儀屋さんのお酒です。
はじめに4種のお酒が提供されます。
まだお食事をいただく前なので、舌も敏感。蔵元からいらしたシェフの後輩さんの説明を聞きながら、香りを楽しんだり、味の違いを感じたり…
やっぱり①の大吟醸が好きかも。辛口なのにマイルドな甘みもある。東北の辛口のお酒ともやっぱり少し違う。少し濁ったおりがらみも味わい深い。
そして一品目
シェフのお手製のいろいろハムの盛り合わせ(北イタリア風)。毎回、このプレートが出てくるとテンションが上がります。いつもは赤ワインに合わせていただきますが、今日は大吟醸に合わせていただきます。
この日はイベントということで、テーブルはご相席でした。少し先輩のご夫妻。やっぱりお店の常連さんで、奥さまが日本酒大好きということで、とってもお詳しい。私がご一緒したのも日本酒大好きな先輩だったので、初対面なのに日本酒談義に花が咲きます。
2品目はアオリイカと季節野菜のマリネ、にシェフお手製のカラスミのせ。
日本酒に合うやつきたぁー。ハムの盛り合わせももちろんいいのですが、やっぱり日本酒にイカって落ち着きます。セロリの風味と塩加減が絶妙。自家製カラスミは見た目通りのフレッシュな感じ。
3品目はマナガツオのオーブン焼きとカポナータ
マナガツオってこんなにふわふわしてるんですね。あまり食べたことがなかったカモです。カポナータのトマト風味と合います。日本酒も忘れていませんよ。
このあたりで初めの4種類のお酒は飲み終わったので、他に用意されているお酒に突入。大吟醸を1年熟成させたもの。うーん、ちょっとずつ舌がバカになってきて、繊細なお味の違いがわからなくなってきてしまいました。
続いてのお料理は生桜海老のトマト煮込みソース。海老のエキスが濃厚。パスタはもちもち。量も一口サイズでペロリといただきました。
お肉料理は豚肩ロースのココット焼き。こちらも下にお野菜が。
お肉はあっさりしているのにお味はしっかりしていて、日本酒を引き立てる感じでした。
もう1杯精米歩合の異なる大吟醸の1年熟成を。もはやお味はわかりません。ごめんなさい。
最後に梅酒をロックでいただきました。甘さがほとんどないスッキリした梅酒。これはお食事中でも邪魔しない。ということで、今回用意されていた日本酒7種類コンプリート!!自己満足の達成感✌️
デザートはヘーゼルナッツのセミフレッド 金柑のコンポート セミフレッドとはイタリアのジェラートだそうです。甘みが控えめで食感も楽しめるジェラート。金柑の甘みもちょうど良い。
日本酒を飲みながらメモを取っていた方もいたのですが、私もそうすればよかったかなぁ。今となってはもはやそれぞれのお味の違いは失念。せっかくの貴重な日本酒だったのにもったいない。
日本酒とイタリアンのマリアージュを楽しみ、また日本酒好きな初対面のご夫妻とも話が弾んでとっても楽しい日本酒の会でした😊
前回はお料理のボリュームがもっと多くて、日本酒も飲みすぎてやらかしてしまったのですが、この日は平穏無事に家路に着きました。
上海郊外観光 vol.1 本場南翔で小籠包を食す
上海3日目。この日は地下鉄で1時間ほどの郊外での観光。
スケジュールは
✅小籠包の本場・南翔で小籠包を食す
✅中国庭園・古猗園を散策
✅嘉定区の古い街並みを散策
✅孔子廟
✅科挙博物館
✅市内に戻って夕食
と決まりました。
前日に続き10:30にホテルロビーでQさんご夫妻と待ち合わせ。
まずは地下鉄を乗り換えて南翔へ向かいます(南翔駅は地下鉄11号線)。南翔は小籠包で有名な街。豫園にも六本木ヒルズにも南翔小籠包というお店があります。
南翔駅に着いて聞いてみると、どうやらバスで20分ほどで小籠包が立ち並ぶエリアだそうです。バスターミナルでバスを待っていましたが、時刻表の時間になってもバスが来る気配もなく、そのうちに行列に割り込んでくる人が鬱陶しくなり、結局タクシーで向かいました。タクシーで10分もかからずに到着。
タクシーを降りた場所のすぐ前に人が結構入っているお店があったので、入店しました。
ちょうど12時頃で割と混んでいましたが、すぐに席に座れました。
前日はまったくアルコールを飲んでいなかったので、ここでたまらずビールをオーダー。中国では食事の時にお酒(ビール)を飲んでいる人は少ない、というかほとんど見ません。特にランチタイムは。このお店でもおそらく私以外は一人も飲んでいませんでした。そんなことは気にせず一人でいただきました。
小籠包を包む様子
すぐに前菜と小籠包が運ばれてきました。
この日も木耳、と茎わかめ、チキンの冷菜(蒸し)
木耳の和え物はお店によって味が異なり、こちらのお店ではにんにく+生姜とお酢が効いていてさっぱりした風味。茎わかめは日本でも食べるような少し甘い味付け。
チキンは蒸しただけのものですが、不思議とまったくにおいなどなく、小籠包と同じタレにつけて食べました。
蟹の小籠包 ほとばしる肉汁。次から次へと蒸しているけれど、肉汁は想像してたほど熱々ではなく、かえって食べやすかったです。プリッとした海老ちゃんが入った海老の小籠包もいただきました。
こちらは雲呑小碗 あっさりした塩味のスープに青のり。
美味しくいただきました😊
4人がけのテーブルで3人で食べていると余った一脚におばさんが仏頂面で座ってます。喋りかけるでもなく、席があくのを待っているのか、何なのかまったく謎でした🙃
そうかと思えばまだ食べている我々の横に立って、あとどのくらいで終わるのか?と聞いてくる別のおばさん。
中国では他人との距離が近い。日本だとむやみにガツガツ人に話しかけたり、主張してきたりすると、不審に思って戸惑うけれど、中国では遠慮とか相手に迷惑ではないか、というより前に主張したり要求したり、尋ねたり…相手も不審がらずに対応する。3日間Qさんご夫婦とご一緒する中で何度も見られた光景です。こういうコミュニケーションが行われる他人との距離感も悪くない。日本でももう少し見知らぬ人との距離が近くなっても良いのではと思いました。
1年前の今日はこんな日